2019年 06月 10日
幼少期~大学生時代から家族の介護が始まり、 |
疾患について無関心または非協力的関係性で家族が拘束されていると、経済的に恵まれている場合や信頼出来る存在が有れば対応出来るかもしれない。反対に、経済的・環境的に厳しい状況であれば押しつけ合い、患者の家族と助けようとする家族は共倒れになっている。
結婚、就職、就職後のキャリアアップも望めない(患者の面倒を見させられている子供の場合)不景気で就職もままならない、低賃金である氷河期世代は、就学期から消費することを求められても社会の戦力として必要とされていないと思います。
▼ answer
確かに、家族の信頼関係と経済的余裕は大事です。
我が身を振り返って日々閉塞感をかかえている当事者を前に、「氷河期でも成功している人はいる」「キャリアは個人の努力次第」と言い放つのは正論の暴力にもなりかねないので、その人の固有の事情に沿った分析と処方箋が必要です。
要看護・要介護のご家族については、公的なサポートをできるだけ活用した上で、押しつけあう数の親族がいるなら関係者間で(場合によっては法律家やケアマネも交えて)扶養責任をクリアにしておく方が賢明です。煮詰まる前に、外部の専門家の知恵と手腕を借りることに、遠慮はいりません。
もし、「あなたが重荷で就職も昇進もできない」と不満を口にすれば、望んで病気になったわけではない御本人はいたたまれないでしょう。病気をかかえながらも家族として共に暮らしてきた人生は、何だったのかと。
共倒れも、だれも望んでいないはずです。むしろ、だれかの闘病や要介護が家族に負担をかけていることを、「かけられている側」以上に痛感しているかもしれない当事者の境遇が、気づかれていないだけかもしれません。
「結婚も就職も家族のせいでできない」と考えるのは、「家族がいなければ結婚・就職・出世ができた」と断言するのと等しい空論です。
万人に効果てきめんな正解はないので、冷静に家族関係と切り離して、個人の人生設計ができるよう祈るばかりです。
結婚、就職、就職後のキャリアアップも望めない(患者の面倒を見させられている子供の場合)不景気で就職もままならない、低賃金である氷河期世代は、就学期から消費することを求められても社会の戦力として必要とされていないと思います。
確かに、家族の信頼関係と経済的余裕は大事です。
我が身を振り返って日々閉塞感をかかえている当事者を前に、「氷河期でも成功している人はいる」「キャリアは個人の努力次第」と言い放つのは正論の暴力にもなりかねないので、その人の固有の事情に沿った分析と処方箋が必要です。
要看護・要介護のご家族については、公的なサポートをできるだけ活用した上で、押しつけあう数の親族がいるなら関係者間で(場合によっては法律家やケアマネも交えて)扶養責任をクリアにしておく方が賢明です。煮詰まる前に、外部の専門家の知恵と手腕を借りることに、遠慮はいりません。
もし、「あなたが重荷で就職も昇進もできない」と不満を口にすれば、望んで病気になったわけではない御本人はいたたまれないでしょう。病気をかかえながらも家族として共に暮らしてきた人生は、何だったのかと。
共倒れも、だれも望んでいないはずです。むしろ、だれかの闘病や要介護が家族に負担をかけていることを、「かけられている側」以上に痛感しているかもしれない当事者の境遇が、気づかれていないだけかもしれません。
「結婚も就職も家族のせいでできない」と考えるのは、「家族がいなければ結婚・就職・出世ができた」と断言するのと等しい空論です。
万人に効果てきめんな正解はないので、冷静に家族関係と切り離して、個人の人生設計ができるよう祈るばかりです。
by edsw
| 2019-06-10 00:00
| '19年社会福祉専攻科に答える
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